UchiCafeシリーズの新製品です。プレミアム宇治抹茶と黒胡麻のロールケーキ。
いよいよ佳境に入ってきました。コンビニの特徴の常に新しい物をとの要望に、製造メーカーのコスモフーズさんの苦しみが見えてくる様な製品です。初代のロールケーキは、堂島ロールをはじめとするロールケーキのブームの中で、純生クリームがたくさん入った高級品として注目を浴び、高い評価を得た高級デザートの先駆けだったと思います。
ところが純生クリームの高級品となると、横展開が難しくなります。それはクリームに色と味をつけることは非常に難しい作業になります。センターが白で、側のスポンジで味の変化を付けることは可能ですが、見た目重視のコンビニでは色を付ける発想になってしまいます。
前作では紅茶で茶系で今回は抹茶で緑色と見た目の変化は十分ですが、味の面ではどうでしょうか?
一口食べてみますと、スポンジの胡麻感は抑えられて、抹茶クリームの渋みと香りが立ち、他社製品と比べてもそん色ない製品の様に思えました。
しかし、食べ進むうちに、何か違和感と言うか舌の前半分が苦渋い感じが広がり、乳脂肪の脂っぽさが感じられるようになりました。また、食べ終わってもしばらくの間は下の苦渋みが残っていました。
生クリームに抹茶、当然抹茶は脂肪に溶けませんので添加量は少量になります。色は簡単につきますが、風味はどうでしょう?抹茶香料である程度はフレッシュな抹茶感は出せますが、渋みに関しては難しい様に思います。
お茶の苦味の主成分のカテキンは、お茶として引用する場合は他の成分との相殺効果でそれほど感じませんが、単離したカテキンは相当苦渋く、鋭角に広がります。苦味剤としてはあまりカテキンは使用されず、生薬のせんぶり等の抽出液が香料に使用されますが、苦味が強く添加量が多いと後まで残る苦みになります。
茶類の苦渋みは、生クリームの脂っぽさを引き出します。せっかく純生クリームを使用しているのにもったいないですね。そんなことで今回私の評価は、10点満点中5点と言うところでしょうか!
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